続-桂米團治独演会
2014年02月23日
前座は米團治の弟子、團治郎で「いらち俥」(いらちぐるま)病弱な俥牽きと神風みたいな俥牽きの両極端を描く噺、桂米紫は「上燗屋」で呑んだくれを熱演、登場人物に強烈な個性があると際立つ。この噺は「首提灯」の前半部分を切り取った噺やそうだ。
米團治の一席目は「看板の一」(かんばんのぴん)サイコロ一個を使うチョボイチ博打で胴元が囮の賽をはみ出させ、ピンの目を見せ、その目に張らせ、壺の中の賽で勝負しがっぽり稼ぐ。はみ出した賽を店屋の看板になぞらえるところからタイトルが付いた。
二席目は「子は鎹」人情噺の名作を米團治で聴くのは初めて、ツボを抑えた噺は笑いをきっちり捕って滑らないが、『ざこばの「子は鎹」』を聴いた私には泣かせどころは少し浅い感じがした。
三席目は大ネタ「地獄八景亡者の戯れ」は大いに楽しませてもらった、このネタは随所にアドリブというか最近の時事を織り込むことが演者の裁量に任せられているので、センスの良し悪しが見えることがあるが、若旦那米團治バージョンで会場は笑いの渦が途切れることがなかった。
Posted by kennakasho at 22:49│Comments(0)
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