雨月寄席

2012年08月07日

Posted by kennakasho at 13:04落語
醍醐寺万燈会の8月5日、境内にある雨月茶屋で落語会があった。
演目は「動物園」桂小鯛、「小間物屋政談」桂塩鯛
桂小鯛は「桂とま都」から改名し元気になってきた、時々お客さんんを置き去りにしてしまうところがあるが、若手噺家に仲間入りしつつある。
「小間物屋政談」は私の好きな人情噺のネタで、講談にも取り上げられ、庶民受けのする内容で最後の奉行裁きは見事である。
江戸の噺と上方の噺では旅の出発が江戸と大坂、旅途中の峠が箱根峠と鈴鹿峠、奉行が大岡越前守と佐々木信濃守となるが、後の登場人物と話の進み方はまったく同じである。4,5年ぶりに聴いたがワクワクし堪能できた。



桂塩鯛独演会(7月28日)

2012年08月03日

Posted by kennakasho at 14:40落語
大津宿本陣跡付近にある「奏美ホール」で桂都丸の小さな落語会が年に3回行われていることを
5年ほど前に知り、殆ど欠かさずに聴きに行っている。その間「桂塩鯛」の襲名を経て、15年を経過したとのこと。
その記念かどうか今回場所を「大津市伝統芸能会館」での独演会が実施された。
伝統芸能会館は能舞台の設えになっており、演者は横からの視線も感じながらの高座となる。
演目は「牛ほめ」桂優々、「船弁慶」桂塩鯛、「あくびの稽古」桂南光、「ねずみ」桂塩鯛。
「牛ほめ」は開口一番(前座)ということで牛が登場する前に話は終わるが、オチもしっかり話に合わせている。
 「船弁慶」は庶民の日常に始まり、終盤は歌舞伎「弁慶」のにわか狂言に移ってオチになる、
舟遊びの賑やかさもある楽しい話である。
 共演者としては大物の桂南光は「あくびの稽古」を演じたがあくびを習うというありもしないし、単調な内容を飽きさせず、観客を引き込むのは流石である。
 好きな人情噺の一つである「ねずみ」、左甚五郎と宿の倅卯之吉との会話、宿の主人卯兵衛の
ひとり語りに桂塩鯛のうまさを堪能できた。