三尾めぐり(3)

2023年05月06日

Posted by kennakasho at 11:57Comments(0)文化財
 神護寺の長い石段を降りて来て、がくがくする膝を気にしながら清滝川沿いに来た道を300m程引返すと灌頂橋、これを渡ると
西明寺の裏参道とつながる。急な勾配を200m程登ると境内に入る。途中樹木の上に見え隠れする馬4頭が彫刻された石柱が確認できた。(でも、何何)

 
 本堂入り口で拝観受付をして、本尊を間近で拝見して直ぐに
清凉寺嵯峨釈迦堂の本尊と極似していると感じた、以前スタッフとして勤めていた博物館で「釈迦の美術」という展覧会があった際、学芸員の方に”清凉寺式”を教えて貰った事があって、寺の方に言うと「運慶さんの腕が良かった、褒めてもらえて運慶さんも喜ばはる」と、軽ーくジョークを返された。

 同じ時間帯の拝観者でカメラ愛好家らしき方が、撮影会の許諾をお願いされていたが、本堂をはじめとする堂宇が纏まり良く配置され、地形や周辺の樹々との調和も素晴らしいお寺だと感じた。


 後で調べてみると、馬4頭が彫刻された石柱については「アショカ王石柱」と言い、福島県の小松虎吉の作品だと分かった。詳しい事はこのサイトを西明寺のアショカ石塔参考にしていただければ幸いです。