三尾めぐり(1)

2023年05月04日

Posted by kennakasho at 18:28Comments(0)文化財

 子どもの頃に習った鳥獣戯画!何故か心の中の記憶が消えないでいる。先日、TVで神護寺の高雄曼荼羅の事を紹介をしているのを偶々見た。そこでGWに三尾めぐりと鳥獣人物戯画絵巻を愉しもうと高雄神護寺、槇尾西明寺、栂尾高山寺をNET検索していて神護寺と鳥獣戯画を結びつけていた事に気付いた。(汗)
 高山寺が事前予約制の特別拝観を企画されていたので、申込して
5月2日三尾めぐりに行って来た。


 本当に久しぶりの周山街道、狭い七曲をクリアして京都市高雄観光駐車場に到着。裏参道から受付の石水院へ階段を登って行く。




特別拝観の内容
 ・「国宝 鳥獣人物戯画(複製)」「国宝 石水院」、
  開祖・明恵上人が伝えた「日本最古の茶園」、
  通常非公開のお茶室「遺香庵」     の拝観と執事の解説。
 ・書院におけるお抹茶と和菓子の接待
 ・特別御朱印授与
 ・高山寺オリジナル鳥獣戯画グッズ6点のお土産

印象に残った話は
  ・明恵上人は純粋に釈迦を信仰し限られた宗派、教説にとらわ
   れず生涯を貫いた。
  ・栄西から譲り受けた茶種から栽培を始め、お茶が眠気を抑え
   る効果があると知り弟子たちに奨めた。    
  ・遺香庵の露地庭に苔が自生しておりその種類が多く貴重な
   苔も存在する(専門家の調査)
  ・茶室の腰掛待合に梵鐘が吊り下げられ鐘楼を兼ねている


境内や寺域の印象は2018年9月の台風被害で多くの大木が倒壊、土砂の流失、堆積などによる荒廃が目立つ、残った堂宇や復興された建造物も宗派、教説に拘らない明恵上人の想いを伝えるように質素な感じを受けた。復興事業は継続されるようだ。


帰りの駐車場に戻ってデュークエイセスの「女ひとり」を口ずさむ自分がいた。