少年期を過ごした町を訪ねる(3)-----下町風情

kennakasho

2017年03月20日 16:16

 少年時代に同じ学区で3箇所の住まいを経験した。いずれも3軒ないし5軒長屋が3棟もしくは2棟つづきであった。
 今は、一戸建て住宅に変わっていたが、私有地だろう舗装されてない露地に洗濯物を干す昔の面影が残っていた。


夏休みの夕方、どこの家からか「赤胴鈴之助」のラジオ放送が露地に流れるのを聴きながら、「もうじき家に帰ってご飯や!」
 小学4年から6年頃は日本短波放送が入るラジオも珍しく、露地を出た通りの家の前でボリューム上げてもらいよく聞かせてもらったし、TVも近所の家が窓を開けて、軒下から見せてくれた。



 夏以外の季節の楽しみは、御前通りの薬局の隠居さんが大相撲のファンで毎日星取表を付けて楽しんで居られ、近所の子供数人が居間に入れて頂き一緒に相撲を観戦することだった。ある時、相撲までの時間にプロ野球を観て居られ、樋笠選手のプロ野球史上初の代打逆転サヨナラ満塁本塁打第1号に出くわし、強烈な印象として残っている。
(1956.3.25 大相撲春場所千秋楽で朝汐太郎が優勝している-----これは覚えていない)

何とも言えない風通しの良かった下町風情を懐かしく想う


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